講評/「サツだ、ヤバイ、逃げろ…」とか「ヤバイ、セン公が来た」などといった「ヤバイ」の用法も世代が変われば肯定的な意味合いに…。流行語や時流のコトバを生かすことは、公募川柳にとって重要な要素。箸というテーマから、こんな捉え方が出来たのも、作者のしっかりとした目が効いているからでしょう。今年は、同想の句もありましたが、選考会の皆さんが選んだこの句は、これはこれでよくできています。
特別審査員
近藤珠實 賞
- フォークでは 掴めぬ豆と 和の心 兵庫県「ペンネーム/たまちゃん」さん(48歳)
- 評価/「箸」という言葉が入っていない句ではありますが、読んだ途端に「あら、それなら箸よ!」と思いました。日本の象徴である「箸」を「和の心」に合わせたところが良いと思いました。