講評/いかにも箸を通じて描かれた家族の幸せが溢れ、目に浮かんでくる一句です。個人の箸を用意されることで、その場所でのアイデンティティの一つとなります。まして家族において増えてゆく「マイ箸」の数々は、笑顔の数であり幸せの数でもあるのでしょう
- 彼の箸より震えてた 父の箸 愛知県「ペンネーム/さごじょう」さん(30歳)
- 評価/はじめて娘が連れてきた家族との対面と食事でお互いがそれぞれの立場で緊張している雰囲気が簡潔に表現されていて面白い。
2005年から始まりました箸川柳も今回で10回、応募総数33,000句を数えるまでになりました。これも皆様から支持をいただいてまいりました結果であると考えております。ありがとうございます。
今回は3,846句をご応募いただきました中から、兵左衛門社内での厳正なる審査の結果、大賞ほか、各賞が決定いたしましたので発表させていただきます。
講評/いかにも箸を通じて描かれた家族の幸せが溢れ、目に浮かんでくる一句です。個人の箸を用意されることで、その場所でのアイデンティティの一つとなります。まして家族において増えてゆく「マイ箸」の数々は、笑顔の数であり幸せの数でもあるのでしょう
講評/いかにも川柳らしい視点。男社会の地盤沈下は、女性の活躍の機会を増やしただけでなく、家族の中でも妻の存在感をグーンとアップ。「太め」は、頼り甲斐の視覚化でもあり、上手く箸の姿と重ねながら現代社会の一面を描き出しています。
講評/世界文化遺産に登録された富士山の話題は旬です。その富士山と対比することにより日本の箸文化を描き出した作品です。惜しいのは下五が「文化遺産」と6音で重くなり、句としてのリズム感が欠けたことでしょう。発想には大きさがあります。
講評/箸を持ったままファインダーに収まるのは、あまり品のよい仕種とはされないのでしょうが、その瞬間の笑顔は、箸が写り込むことによって、単なる幸せの顔から幸せの理由も捉えた瞬間に昇華されます。箸と映されても拘らない撮影者との心の幸せが見えます。
講評/「きれいな文字は七難隠す」とか言われますが、箸使いも同じ。一生を通して日々の生活に現れるもの。「極めたい」という思いは良く分かります。箸川柳の精神を十七音で訴えた作品ともいえるでしょう。
講評/社会に出たら、なかなか注意をしてくれる人も居なくなるであろう生活の基本のひとつ、箸使い。「今でしょう」と言う流行のキメゼリフを取り込みながら、箸使いへの思いを伝える一句です。
賞品/受賞された方の名前を入れたお箸+近藤氏の著書
賞品/受賞された方の名前を入れたお箸+三田村氏の著書
賞品/受賞された方の名前を入れたお箸+尾藤氏の著書
賞品/受賞された方の名前を入れたお箸
入選賞品/兵左衛門の人気のお箸+受賞川柳入りオリジナルTシャツを差し上げます。