講評/いかにも時世を捉えた一句。「大和撫子」という語は古いが、女子サッカー「なでしこ」の活躍は目覚しく、今が旬のコトバ。 しかし、日本人なら誰でも出来た「箸使い」が疎かになってきた昨今、「箸が泣く」もち方も多いよう。時代のコトバを使い「今」の風量を描いた作品である。
特別審査員
近藤珠實 賞
- 箸使い お局ちょっと 好きになる 愛知県「ペンネーム/さごじょう」さん(29歳)
- 評価/若い男性が、眼中になかった古参の女性の箸使いを見て好きになった。それも「ちょっと」というのが面白い。いかに美しい箸使いは魅力的かということを表している。