評価/桜の時期には花を酒の肴に、木々が紅く色づけば 新鮮な秋刀魚を七輪でのんびりと、そして日ごとの膳には、素朴だが味わいのある気に入りの箸を添えて・・・。
そんな、毎日の食事に感謝し愉しんでいる様子が目に浮かぶ。
旬のものを大事に、お箸でありがたくいただくという当たり前のことが忘れ去られている今、箸使いや食に対する日本人の美意識をこの句によって見直してもらいたい。
特別審査員
近藤珠實 賞
- 迷い箸 料理も職も 結婚も 岐阜県 細江さん(23歳)
- 評価/何事ももっと自分にとって都合のいいものがあるかもしれないと望んでいる今の女の子の特徴を良く表現している。